静岡県富士宮市 | 日蓮宗 妙境山 円恵寺

〒419-0314 静岡県富士宮市大久保216 TEL 0544-65-0178
「逍遥」住職のお散歩道
Stroll Diary

「逍遥(しょうよう)
たのしみは空暖(あたた)かにうち晴れし 春秋の日に出でありく時        橘曙覧

 宗祖は、文永11年5月12日小田原酒匂というところを出立されて箱根の方竹ノ下を廻って17日には身延にお入りになられた。

 一昨日28日は、宗祖降誕800年の山静教区の記念大会が身延山久遠寺大本堂で営まれた。冒頭30分間に宗祖の御一代記「ご誕生、清澄登山、鎌倉比叡遊学、立教開宗、岩本入蔵、安国論上申、伊豆法難そして身延御入山」までを駆け足で申し上げた。1,000人の参列者の方々を前に感慨無量というよりは、当日すべての人心が宗祖棲神の祖山で身延の祖師に額ずいた。
 明けて昨日、宗祖身延ご入山への道程を真逆なコース、すなわち富士宮(大宮)から箱根(竹ノ下)を越えて小田原酒匂を経由し、片瀬龍ノ口に辿り着いた。神奈川2部(湘南地区)主催の『檀信徒信行講習会だんしんとしんぎょうこうしゅうかい』が開催された。内容は、「伝統の高座バトル」で、高座説教につづき講談(神田蘭さん)、落語(桂歌助師匠)を奉修した。



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小田原酒匂から遠く鎌倉を仰ぐ
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龍口寺御宝前萬燈
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敷皮土壇場

 久しぶりの逍遥を満喫した。寺の近所はほぼ日課となっているが、秋らしい日和を楽しむにはもってこいの陽気であり、足を延ばしていろいろ感慨にふけることはとてもよろしい。しばらく本来の逍遥をしていなかったので充実と共に足も幾何か痛い。そういえば(何ともワザとらしいが…)、丁度一年前、アキレス腱を切断してしまったのだ。あれから一年。年齢とともに体もいうことを利かなくなってくるとはいうが、あれは不徳の致すところ実に嘆かわしい!

さて、明日28日は「宗祖降誕800年」の山梨・静岡両県の檀信徒が祖山である身延山に結集する。そのプログラム最初の日蓮聖人御一代記をかけるのだ。「降誕」とは、宗祖日蓮聖人がこの世に生をうけた日、正当しょうとうは、平成33年なのだが全国に先駆けてここが一番乗りをする。日蓮聖人のお誕生から始めて、清澄習学、鎌倉比叡遊学、立宗宣言、伊豆法難、身延入山という次第である。30分間のダイジェストをいかに聞かせるか…。そのところを逍遥の足に乗せての口ずさみ。明日の天気はよくないというが。

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 今日は紛れもない秋季彼岸中日。ご先祖の墓参りに、お寺の彼岸行事にと率先して日頃の感謝の心を表す。
 今朝の連続テレビ小説「ひよっこ」も来週一杯で完結する。今回は、というよりも今回もよかった。これ(朝ドラ)には、ずいぶん助けられている。何がというと、説教の端緒には相応しい話題が多いから。今朝も然り。今週のテーマが「大好き」。登場人物の主人公みね子をはじめ、アパートに住人早苗、そして女優の世津子の愛しい人への想いが吐露される。
 今朝は、愛子と省吾というそれぞれ共に、最愛の人を亡くしている者同士の心の動きが描かれた(詳細はNHKホームページを参考)。仏教延いては仏法には「愛」自体があからさまには出てこない。むしろ執着という否定的な観方を向く。したがって、慈悲というもっと広大な表現に辿り着く。しかし、今朝の朝ドラが教えてくれた「愛」とは、いたわること、その人の幸多きことを祈ること、自分自身も傷つくこと。それぞれに生きている者たちは、過去において諦めたこと、できなかったこと、叶わなかったこと、通じなかったこと等々を取り戻す力のことをいうことだ。これは、ここで解決を見ないので、「今月のおしえ」に改めて説くこととする。何はともあれ、彼岸お中日に相応しい、こころの向こう岸の話しだった。
 
 

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 東京のご寺院にご回向に伺った。言説布教を志した頃、いろいろアドバイスを頂戴した方。在家から仏門に身を投じて、宗門でも指折りの説教師としてご活躍されていたが今年二月にご遷化(出家が亡くなること:教導の場所を他界に移すこと)された。
 全国的に奔走されていた師であったため、お檀家の方々をはじめ多くの僧侶が参列された。法要後の師を偲ぶ会でも、七十七歳という年齢は早すぎると死を悼んだ。

 昨年暮れにお会いした折に「いつまでもお元気でお忙しいですね」とお声をかけた。師は「とりあえず生きている」と仰った。遺影を伺っていると「とりあえず」と仰った控えめなことばは、『ずはきている。生きてこそこの娑婆で法が説けるからね…』と聞こえてならない。

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 秋の到来とともに目に見えるものにも変化がある。この辺では、稲刈りも始まり刈り取られた田には緑から茶が広がる。草花は秋の七草が目立ち、仏壇に早速「萩」をお供えした。活発だったカエル(日本雨蛙)も動きが鈍い。軒先の高い処に蹲るうずくまる姿を多く目にする。この一週間ほど前から庫裡の2階踊り場にハメコロシの窓がある。夜になると、どこからか出てきてガラスに張り付いている。きっと明るさに集まる小虫を狙っているのだろう。

 稲刈りも終わってしまったあとのカエルの動向はというと、普通は水田近くの地中に冬眠して運のいいものは、数年の寿命を長らえるそうだ。しかし、寺の建物の玄関の上部分や2階の窓枠にへばりついたままで、最終的には動かなくなり死を迎えるカエルも多いことを知った。
 
 

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 かつて善日麿は、12歳で清澄寺に父親に手を引かれて登山をされた。「…名にしをう、そこは真言密宗の大山、昼なお暗く、木の根岩角に道は厳しく、雉なくなる深山の奥、登りつめれば七堂伽藍、神々しくもまた尊く」御一代記の一節。やがて師匠となる道善房を訪ねての道中、もはや雉さえもいない山に最愛の我が子を預ける親の胸中を切なくも表現している。

 オスなのかメスなのかの判断はつきにくいが、鳴き声からして、その姿からして雉に間違いはないであろう。出掛けに発見してカメラに納めようとしたが、その逃げることの早いこと。それで被写体が小さくなってしまった。里に下りてきたということは、やはり食が乏しいからなのか。

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・身延山での晨朝説教当番日。

・「二百十日にひゃくとおか」夏の気が落ち着き、万物があらたまる頃。立春から数えて210日後は、台風がやってくる時ともいわれる。暦は、私たちの生活に注意を喚起してくれる優れものなのである。今年も、国内外で集中豪雨に見舞われた。一方では、不謹慎かもしれないが「野分のわき」といって、野や山を拭き分ける台風に伴う暴風のことをいい、古くは枕草子や源氏物語等に取り上げられる風物詩でもある。

・「防災の日」は、1923年(大正12年)に発生した関東大震災のちなみ、1960年(昭和35年)に制定された。広く国民が台風、洪水、地震、津波等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備することをみんなで考える時である。全国各地で展開される。

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いのちに合掌
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