静岡県富士宮市 | 日蓮宗 妙境山 円恵寺

〒419-0314 静岡県富士宮市大久保216 TEL 0544-65-0178
「逍遥」住職のお散歩道
Stroll Diary

「逍遥(しょうよう)
たのしみは空暖(あたた)かにうち晴れし 春秋の日に出でありく時  
     橘曙覧

 昨年につづいて、今年も身延山における「日蓮修中央檀信徒研修道場」が開催された。ここに集うは、地方の檀信徒研修道場を修了した方が入場を許される道場である。
 台風一過の10月30日開講、2泊3日であるが、研修の内容は充実している。写真は3日目の早朝、宗祖日蓮聖人の御廟(お墓所)に直参し、常唱殿において日蓮宗の行法「唱題行」を行じているものである。

 17名の参加者は、リピーターが多く、回数を重ねること、つまりここに来るのは実践現場での悩みや、問題点を抱えてお出でになる。そもそも、中央の檀研道(檀信徒研修道場の略)は信行推進者を養成し菩提寺住職の信行(唱題を中心にした信仰増進を図るプログラム)のお手伝いを率先して行える人材をいうのである。だから、参加者は真剣そのもの。信仰心も強盛な方がほとんど。

 この身延は、日本におけるお題目発信の根本。「吹く風も、ゆるぐ木草も流るる水の音までも妙法を唱える」すなわち日蓮聖人が、9年間を要してお題目の息吹を吹き込んだ霊地であり、此処に居るだけで心身ともに浄化されることは疑いなし。したがって宗祖棲神の霊場の由縁である。


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      御廟参
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         西谷御廟所
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       常唱殿における唱題行
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 今朝は冷えた。夜が明けていつものように仰ぐ富士山。今月23日に甲府気象台は富士山の初冠雪を発表した。昨年より3日ばかり早いようだ。
 これから、来年の春まで雪化粧の富士山を眺めること日々の楽しみとなる。しかし問題は季節外れの台風到来!自然は驚異なのである。地球の温暖化が叫ばれ、地殻変動を気にしながら、さらには諸外国の恐ろしい動向に、時として自然の成せることは怖畏すべしと宗教は、それぞれの立場から教えを説く。何が正しくて、何が悪いのか…。賢治は「世界が全体幸せにならなければ個人の幸せはありえない」といった。
真実である、甚深である。

 社会福祉協議会は、民間の社会福祉活動を推進することを目的とした営利を目的としない民間組織をいう。市町村においては、民生委員・児童委員、社会福祉施設・社会福祉法人等の社会福祉関係者、保健・医療・教育など関係機関の参加・協力のもと、地域の人びとが住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現をめざしたさまざまな活動を行っている。
 今晩は、ここ芝川地区社教協の「居場所おたすけ委員会」の会合で委員長さんのお宅でメンバーが集まって意見を交換した。「居場所おたすけ」とは、芝川地区既存の15の会処で開催されている『寄り合い処』をサポートしていくことで、より活性化を図り、また問題点を持ち寄って解決策を講じるという真剣な活動。居場所存続の焦点は、高齢者だけでなく地域住民が、この存在を認識し、且つ有効利用できる場所として考えていくところにあると拝察した。
 帰宅後、会議を振り返り我が身に言い聞かせた。お寺も「居場所」の最右翼と心得る。それも生きている我々だけでなく、ご先祖や子孫ひいては社会はもちろん地球環境にまで思惟を廻らす真理を追究するからである。

 去る10月12日13日にわたって福岡県は博多の「銅像さん」に参る。四年ほど前にもお伺いした。今回は宗祖の御命講での登高座。
 ご存知のように、明治37年に建立された東公園に所在する像高10、6mに及ぶ銅像。翻って、宗祖は日本と人類の救世の書『立正安国論』を幕府に献上された。その中で、頻発する日本の惨状を鑑み、国と人心を救済せんと訴えられる。これにより、近年国内には同士討ちの戦が起こり、また外国より日本に攻め来る、との預言をされた。史実「元寇」がそれである。このことを憂い、また後の日本を鎮護するという役柄と願いを込められて建立されたものと伝え聞く。
 両日にわたり、高座説教をつとめさせていただいた。銅像さん(正確には日蓮聖人銅像護持教会)の凄いところは、九州全県から説教師を招き通夜(夜を徹して)説教をすることだ。小生は、この度主座説教師を拝命する。12日「報恩 -化縁のおわり-」13日は「再生 -所縁のはじまり-」というタイトルでお話しをさせていただいた。いずれも熱心なご信者方にご聴聞をいただいた。

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 今月に入り東奔西走よろしく飛び回っている。久しぶりに落ち着いて、寺のことを済ませていると寺のすぐ下にある公民館に何やらお年寄りが出かけてくる。「あっ…」今日は、町内の『寄り合い処』その日だった。いつかは、覗いてみたいと気になっていたので、厚かましくも顔を出させていただいた。
 今日は、あいにくの雨で足元も悪くお年寄りが出かけて来るには気の毒。いつもは30人近く集まるそうだが、そういうわけで今日は20人を下まわった。ここでは、健康を大前提にお年寄りが元気で日々を送られるよう、そのために身体を動かしたり、医療面からのサポートや情報を提供する場所なのである。『寄り合い処』という名称がいい。寄り合う、もっと言えば寄り添い合う場所。お仲間同士、またその方たちを支え、見守る人たちが一堂に会する場所というコンセプトはこの田舎でも健在である。
 ちなみに、今日のお題は「富士宮市の医療の現状」、講師に富士宮市地区医療を守る会のみなさん。

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 ここ数年、宗祖日蓮聖人御入滅報恩お会式おえしきの説教の依頼を受けて参上させていただくお寺さん。日蓮聖人は、弘安五年10月13日午前8時頃御入滅(亡くなること)された。したがってその前夜を逮夜という。今年は数えて736回になる。
 御入滅の地は、東京都大田区池上。それまでは、身延山にいらっしゃったが体調のすぐれないことを理由に断腸の想いで下山なされ、常陸へ行く途中立ち寄られた彼の地で亡くなられた。時ならぬ桜の花が咲いたという。すなわち宗祖のお誕生と御入滅をあわせ以って「蓮生桜滅れんしょうおうめつ」と表現する。写真は、その時に咲いたとされる桜を模したもの。お逮夜には萬燈を点して宗祖の徳を讃える。鶴林の地となった池上では、10月12日逮夜の行事として、それはもう大変な賑わいである。

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 昨日は、静岡県中部布教師会会員の研修「ozualkession」 僧侶同士の情報シェア会」があった。若いお坊さんたちが、日頃寺の仕事に従事する中で想うこと。たとえば、葬儀や法事という実務や寺の在り方、また僧侶としての意識などを忌憚なく語り合う場として昨年から3回ほど行っている研修である。これに参加するにはルールがある。年齢の制限もなく、立場・役職というポジションパワーは出してはいけない。さらに人の話しを積極的に聞き、尊重し、否定的な意見は述べないでおく。
 テレビ報道、特にゴシップ(興味本位に話題を本質以上に盛る事情)扱いの番組で世間や政治家、芸能人を是見よがしに叩く、という体ていには参考にしてほしい研修である。我々僧職にある者は、檀家という特定の人だけでなく今や世間と向かい合って法を説く時代には必要な能力となる。「ファシリテーション能力」とはこのこと。

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 NHK朝の朝ドラも「わろてんか」がスタートして2回目。なんでも今回は、実在のモデルが吉本興業の創業者、女性興行師吉本せい。ドラマは明治後半、京都の老舗薬問屋「藤岡屋」の人々を中心に、ヒロイン藤岡てんが「笑って生きる」を人生の希望であり、モットーに七転び八起きの生涯を描く。
 ドラマのストーリーは今後も楽しみにさせていただきたいのだが、昨日第1回目を見ていたらおはなしの舞台となる藤岡屋の屋敷に掲げられていた客間の扁額に目が止まった。なんと『是好良薬 今留在此』とあった。ドラマの小道具としては最高の気配りと拝察する。この文言は妙法蓮華経、いわゆるお経の一節。薬問屋には見事なチョイスなのだ。その訳は「良い薬はここに在る」ということだ。お経の解説にはもっと深い受けとめ方ができる。これも、また今月の教えとで取り上げることとしよう。

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 世界一の富士山は、単独峰として気流はさまざまな雲を形成する。富士山麓の人々は、太古より雲の行方から陽気を占ってきた。というよりは、「観天望気かんてんぼうき」といって大気の状態から天候を予測できるというかなり科学的な根拠によるものだという。
 今朝は、少々まとまりはないが二重の雲を纏った富士の山を見た。笠雲は雨が降る兆候というのも言い伝えであって、結構信憑性は高い。「不思議を前にして、何と心得るか」これもまた、楽しきこと也。

     たのしみは心にうかぶはかなごと
           思ひつゞけて煙草すふとき 曙覧                                     

妙境山 円恵寺 〒419-0314 静岡県富士宮市大久保216 でんわ 0544-65-0178
TEL 0544-65-0178 / FAX 0544-66-9844
いのちに合掌
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