静岡県富士宮市 | 日蓮宗 妙境山 円恵寺

〒419-0314 静岡県富士宮市大久保216 TEL 0544-65-0178
「逍遥」住職のお散歩道
Stroll Diary

「逍遥(しょうよう)
たのしみは空暖(あたた)かにうち晴れし 春秋の日に出でありく時        橘曙覧

 全国74管区の布教師会代表者の会議が、今年度は中部教区の担当で、名古屋市法音寺(ほうおんじ)で開催された。第一日は、公開講座で「宮澤賢治の法華経観に学ぶ ~御本尊とは何か~」講師には、勧学院講学職桐谷征一先生。二日目は、例年の代表者会議が開催された。
 27日から、寺を離れての参加のためその準備に追われ、30日寺に戻った時にはホッとした。それぞれ無事に終わったことに感謝!

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法音寺
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研修講演
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桐谷征一先生

 昨年に引き続き、日蓮宗伝道部主催「中央檀信徒研修道場」が岡山県は、日本三大稲荷で有名な、最上稲荷山妙教寺に開設された。岡山の地元では、お宮さんと地元の人々に親しまれ、千二百年におよぶ長い歴史の中で信仰が培われてきた。しかし、このお稲荷さんがお寺であることは知られていない。
 今年度は、20名の参加者があった。日頃の信仰実践をここで改めて振り返り、さらに家庭の中で、あるいは菩提寺において、より一層の信仰増進を目指していける道場がここでの役割といえる。

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最上稲荷 妙教寺
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研修道場 顕妙閣
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開講式
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テキスト(信行必携Ⅱ)
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 このみちや いくたりゆきし われはけふゆく
多くの人たちが行き交う道、わたしも今日からこの道を歩き始める。山頭火の名歌。「任運」という語がある。成り行きに任せるということだが、このことばも突き詰めると意義深さが濃くなる。成り行きというと惰性的な、流れに身をゆだねるということに留まってしまいがち。しかし、山頭火は常に自分自身とまわりのこと一切を、あるがままに受け容れる受動的な思考をいうのである。
 高倉健主演、遺作となった映画「あなたへ」の中で、この詩が出てくる。亡くなった妻から届く手紙(遺言ともいえる)で、改めて妻の深い愛情に気づかされる。

 平成29年度芝川地区仏教会総会が、円恵寺(会長寺院)で開催された。今年度は役員任期満了に伴い改選期となる。会長、副会長はそのまま再任された。したがって、この2年間また小生が会長職に留まることとなった。
 今回、この総会に向けて事務局がアンケート調査を実施した。内容詳細は語れないが、仏教会という宗派を超えた中で、寺院あるいは教師それぞれが本音を語れる場を持ちたいという予てからの提案を挙げた。短い時間ではあったが、会議また懇親の宴でも有意義な一時を過ごせたと思う。今年度も2回(9月と2月)研修会を計画しているが、さらに会員が現場において共有できる話題を提供したい。

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 あらためて文字で表すとわかりづらいことが多いことに気づく。「つきあい」は、付き合うこと。すなわち交際、交わること、人付き合いのこと。「ゆきき」は、行き来であり、行ったり来たり、往来もそうであり、翻って、行ったり来たりを繰り返すことから「付き合い」のことともとれる。
 落語「文七元結(ぶんしちもっとい)」は、左官職人の長兵衛と言う男が主人公。博打好きが高じて多くの借金を抱えている。愛娘は、そんな父親を不憫に思う。そして女郎屋へ自ら身を売る覚悟を決めた。その金五十両をめぐって起きる騒動。この噺の結末に、とある大棚と親戚づきあいをすることとなる。「貧乏人の手前なんか分不相応」断るものの娘の幸せのためならと引き受けた。その時に交わしたことばに「お供えを交換する」ということがある。目出度いこと、縁起の良いことを行ったり来たりすることに大小はないということだ。江戸っ子の、はたまた昔の人の厚き人情に絆される。

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 「感応道交」読み方には二つある。世間的には「かんのうどうこう」、和尚読みには「かんのうどうきょう」と言うことになっている。意味は、どちらもほぼ同じ。御仏と信心を貫いた者の祈りが叶った瞬間の状態。広義には双方の心が通い合うことと解釈してもよさそうだ。

 仏縁で便宜上、お弟子をとることに至った。3年前のことである。一応、倅がすでに弟子としていたのだが、これはまだ出家得度は済ませているものの、まだ沙弥(しゃみ)といって僧侶の卵。この弟子は何事にもそつなく、僧道においても期待以上に遣って退ける32歳。便宜上と述べたが、仮にも師匠と弟子の関係を結び最近、この「感応道交」ということが少しく理解できつつある。無論、私自身の仏祖に対する「感応道交」すなわち「仏意頂戴(ぶっちちょうだい)」はいただいている。まあ、こちら側からの一方的な観方に過ぎないが…。
 

 富士宮市黒田、本光寺において恒例の「柏談義会」が営まれた。750年ほど前、日蓮聖人は身延入山の際にこの地を通りかかり、遠藤左衛門夫妻の手厚い供養(柏餅、麦酒、鷲目)をいただいた。左衛門の妻が乳の出が悪く苦しんでいるのを、日蓮聖人は御祈祷をする。たちまち乳が出るようになった。この出乳の軌跡を讃え今でも近隣の者が集い日蓮聖人を偲ぶ。
 午後2時からの法要の後、お説教を約1時間させていただく。聴聞の方々は50人。本光寺のお檀家、老人会の人たちなど。開口一番気がつく。みながこっちを見ている。しかも反応がいい。終始聞き入って下さる。これは、説教師にとっては何よりもありがたい。話す側も、この反応にあおられて、より気が入っていくのだ。一座の説教は、お釈迦さまあるいは開祖の説法の会座の体現。つまり、聞法(もんぽう:教えを聞く人)の者と解説(げせつ:教えを説く人)の者が一体となって成立する修行の一つなのである。この日の方々は、おそらく日頃の信心をしっかり受け留めていらっしゃるに違いないと確信した。益々のご精進を祈念させていただく。                                             南無

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 昭和38年(1969)、坂本九主演の青春ドラマ「ぼうや」が20回にわたり放映された。その時の主題歌が「夜明けの唄」。翌年に岸洋子のカバーで、歌詞の一部を変えてシングルとして発売される。この年の日本レコード大賞歌唱賞を受賞する。岸洋子の代表曲の一つとなった。九ちゃんもいいが、岸洋子もまた素晴らしい。歌い手によって、持ち味を生かした楽曲に仕上げるのは流石プロフェッショナル! 紹介するのは坂本九の『夜明けの唄』。
夜明けの唄よ 僕の心の
きのうの悲しみ 流しておくれ
夜明けの唄よ 僕の心に
若い力を みたしておくれ  (2番省略)

夜明けの唄よ 僕の心の
ちいさなしあわせ まもっておくれ
夜明けの唄よ 僕の心に
想い出させる ふるさとのこと

 坂本九は、1961年に「上を向いて歩こう」が発売されるや大ヒットを飛ばし、国内外に知れわたる。二年後1963年に、歌ったのが「夜明けの唄」。ドラマの内容は、自身のバンドマン時代の苦労を地でいく内容。「夜明け…」といい、「上を向いて…」さらに「明日があるさ」など九ちゃんの歌声は、詩の内容といい前向きな、希望の歌を唱っていた。多くの若者たちは励まされたことだろう。


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 午前4時43分、今日の日の出。すなわち「夜明け」である。当り前だが、夜は必ず明ける。翻って、朝は必ずやってくるということでもある。そう、明けない夜はなく、来ない朝はないということなのだ。人間と書いてジンカンと読む。この場合ジンカンは社会を指すのであり、苦しい時代は、いつまでも続かない。世の中を「人」が治めている限りは、いつの日かやがて穏やかな時が訪れることを信じて止まない。

 「人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)」中国の古い思想書に書かれている言葉。この「人間」というのが世の中のことで、吉凶や禍福は予測のつかないことを詠んでいる。人と人の間に起る「縁」は善くも悪しきも同じ縁に生じると考えると、我々の生き方によって善果とも悪果にも通じるという大事なのだ。

明日さつづく…(朝倉さや調に)

 巷では、この連休に家族で行楽に出かけたり、日本全国ではいろいろなイベントが催されたと聞く。その一つ、東京都内では最近流行の「寺フェス」が開催された。仏教寺院が寺域を開放し、門戸を広げて檀家に限らず誰でも参加型の行事。都会だけでなく、地方寺院も積極的に取り組むようになってきた。内容はさまざまで文化的、芸術的、あるいは地域社会や商店街と連携して工夫を凝らしている。
 連休もUターンラッシュの真只中、私は都内で開催される『向源』というイベントに参加してきた。京浜にある四大本山、池上本門寺(日蓮宗)、芝増上寺(浄土宗)、川崎大師(真言宗)、鶴見総持寺(曹洞宗)を会場に7日、宗教宗派を超えて参加者を募り、日本文化を見直し自分自身の「源に向かう」体験型プログラムである。これに参加の理由は、地元静岡で企画する「日蓮聖人降誕800年」の参考として、視察方々自ら参加者と同一目線での体験をすることで感じ取ったことを持ち帰りたいとの意向である。

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池上本門寺境内散策
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本門寺総門扁額 本阿弥光悦揮毫
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「唱題行」体験
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芝増上寺
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徳川家霊廟
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『向源』代表 友光雅臣師(左)と増上寺の吉田師
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 日蓮宗の総本山、身延山久遠寺において5月3日から5日にかけて「千部会」が営まれる。「千部会」とは、法華経一部(二十八品)を一千部すなわち一千回読誦する法会のことである。
身延山布教師を拝命していることから、昨日登高座をしてきた。今年の5月連休の最初ということと暖かな春らしい陽気も重なって、本堂内には50人以上の方々が法要後の説教に耳を傾けて下さった。

 三日間にわたる法要だが、この行事はここ身延だけのものでなく全国の本宗寺院で行われている。「千部会」の歴史はかなり古く、天平20年(748)聖武天皇が先帝の崩御に際し一千部の法華経を写経して供養したことに始まるという。近世においては各本山は本より江戸市中には千部講中が各町内に設けられ盛大に法会を営んだという。何れにせよ、先人は日常に信仰を重んじていた表れではないか。

 五月は「皐月(さつき)」にして「早苗月」とも「菖蒲月」ともいう。境内でも様々な植物が次から次へと自らの存在をアピールしている。
「花筏」は葉の上に花を直接咲かせるという珍しい植物。夏には黒い実をつける。春の茶花だったり俳句の季語としても重宝される。また落語に「花筏」があるが、これは相撲取りの名前。
「オオデマリ」はスイカズラ科。アジサイに似た装飾花を咲かせ、花の大きさは直径10センチくらい。英名をスノーボールというのはその形状そのものからそう呼ぶという。コデマリはバラ科の種でまったく別物だそうだ。
「梅」普通の南高梅種。この5年間よく実をつける。干すよりシロップに漬ける方が多い。夏に子どもたちが喜ぶからだ。

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花筏(ハナイカダ)
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オオデマリ(ジャパニーズスノーボール)
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いのちに合掌
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