静岡県富士宮市 | 日蓮宗 妙境山 円恵寺

〒419-0314 静岡県富士宮市大久保216 TEL 0544-65-0178
「逍遥」住職のお散歩道
Stroll Diary

「逍遥(しょうよう)
たのしみは空暖(あたた)かにうち晴れし 春秋の日に出でありく時        橘曙覧

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 身延山晨朝説教の当番日。
身延山での説教を勤めて丁度20年が経つ。その日は、自坊での起床は午前3時30分と決めている。出発は午前4時30分として、その間にこちらでの朝の勤行を済ませる。

 明日から、旧の盆月を迎えるので、何かしらお盆に関する話題がついつい出てしまう。ここは、「棲神閣」と呼び、宗祖の魂魄が此処に留まる所ということからこの名称がついたという。すなわち祖師堂ということになる。

 本日も、大勢のお詣りがあって聴聞いただいた。本日の御経は法は常に無性にして、仏種は縁に従て起ると知ろしめす」お釈迦さまの永久不滅の教えに触れよう!このチャンスを逃したならば御仏とお値い(会うこと)できないかもよ…。

 夏恒例のお盆行事の一つ「棚経」というお檀家廻りが始まった。今日は富士市内を廻る。日曜日の午後、巷では子供らの夏季休暇に入って最初の休日を家族連れが涼を求めてさまよう。「避暑」ということは、暑さを避(さ)けて居心地の良いところに一時的に移ることをいう。
 ここは海抜1300m、富士山を下から登って一合目(1516m)の手前付近。気温は雨天もあって20℃前後。例年、この場所を経由して富士、富士宮市を行ったり来たりすることとなる。
 もう一枚の写真は、富士市内勢子辻の上に位置する十里木高原という場所。ここから、愛鷹連峰十里に亘って箱根に通ずる十里木街道という旅人が往来する道があったそうだ。

 その昔「道」は人が移動するために自然の間を縫って村と村、町と町を結んでいたものだった。時代と共にてっとり早く時間を短縮し、多くの物資を流通させるためには、山を切り拓いて「道路」という物的人的輸送手段が世界的に開発されていった。今はあたり前のことが、実は当初考えつかないことだったことを知ると人間の脅威を感じざるを得ない。

「避暑」の「避(ひ)」とは、難儀なことから道をはずすことと教えられる。「道」も辛苦を避けることで道路という近代を築いてきたということではないか…。       南無三!

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 縁あって極近しいおつきあいをさせていただくまでになった、長野県は諏訪のお寺を訪問した。昨年の2月にもお邪魔させていただいた。
 富士宮から朝霧高原を経て、精進湖から一山二山越えて甲斐の国に至る。ここから中央道に乗って約1時間。諏訪のインターで降りて諏訪市内にある、由緒正しき宣妙山高國寺に到着。御山内御一統皆さんと昼食をとりながらの歓談。ご家族は、住職とそのご両親、そして今年数えで97歳になられるお婆さまがいらっしゃる。家内と一緒にお伺いしたのだが、この夫人にはお会いする度に゛元気゛をいただけるとは家内の弁。なるほど、紀寿(一世紀)を生きぬかれた尊い方から発せられることばは誠説得力がある。
 夕方まで滞在して、富士宮に帰り着いたのは午後も7時を過ぎていた。今日は、有意義な一時を過ごさせていただいた。南無

 当山の本堂内には、諸天善神をお祀りしている。七面大明神、清正公、眼病守護日朝上人、そして鬼子母神などである。鬼子母神というと東京は入谷と雑司ヶ谷が最も有名だが、本宗においては代表的な法華経の守護神とされている。500人とも10,000人ともういう子沢山な母親は、子育てのためとはいえ多くの人間の子をさらっては生き長らえていた。これを見かねた、お釈迦さまは鬼子母神の一子を隠してしまった。血眼になって我が子の行方を捜す…。ふと気がつく鬼子母神。たった一人の子のために母親は絶対の愛情を注ぐ。自分の犯した罪を深く懺悔して仏法に帰依することとなる。写真左は、夜叉の形相から、慈母の容姿に変化し子育て、安産の仏さまとして崇められることとなる。

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鬼子母神(訶梨帝母:カリテイモ)
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似て非なるモノ
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鬼子母神のシンボル「柘榴」

 県内長泉町にある「クレマチスの丘」という庭園であって美術館にもなっている所へ行ってきた。
 7月は家内が12日、私が今日17日が誕生日にあたる。毎年合同でささやかにお互いを祝う。ことしは、昼に出かけた。大体行先は、家内が決めてある。今年は猛暑なのか、各地では豪雨による被害が頻発している…。こうして普通に、例年通り歳を重ねられることを感謝しての年中行事かもしれない。

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昨日、盂蘭盆の当日。その昔は大棚の丁稚どんや遠方に嫁いだ娘が、しばしの暇をもらって里帰りをする「藪入り」を迎える日でもある。近年は、盆休暇と重なって8月の13日に先祖を迎えて、16日に送り火をするのが慣例となったという。
 芝川地区社会福祉協議会では、この15日(土)「夕涼み会」を挙行した。夕涼みに「お盆を踊る」ということを町民に訴えた。今では、忘れつつあること(若い世代は、あったことさえ知らない)を再現する。そして、何のためにそれをするのか。また、その時代はどういう時代であったかを振り返る一助になって欲しいという願いも込められている。
 その一例として、「盆踊り」がある。先祖を迎えてのお持て成し。一夜限りの、家族、地域住民が心からご先祖と、有縁無縁の仏さまに最大限の供養として踊るのである。

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 未だ関東東海地方の梅雨明けは宣言されてはいない。そればかりか、昨日も集中豪雨による甚大な被害が各地にもたらされている。決して他人事ではない。「ここに住んでこんなことははじめてだ…」口々にいうけれど、日本中が大きく変動しているという現実だ。
 
 芒種なるものの朝露に輝くいのちの気高さ
明日は藪入り、といっても昔のこと。定着したお盆休暇と重なって「旧盆」を夏季休暇している近年、お盆の意味や迎え方が粗雑になってしまった。
 今日、この地区では何年ぶりだろう…『盆を踊る』を復活する。

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浮葉巻葉此蓮風情過ぎたらん
(うきはまきば このれん ふぜいすぎたらん)
 山口素堂は江戸時代前期の俳人。芭蕉の二つ上の親友。
我々は、蓮の華というと咲き誇る華麗な花弁を思い描くが、素堂はそうじゃない。清らかなものの持つ、思いがけない一面への驚きを表現する。


 今日は、今年一番の暑さだという。午前中の法事、茹(う)だるような暑さ、灼熱地獄を味わった。参列の方々、特に男性には上着を脱いでいただいた。申し訳なさそうに「いいの?」と仰る。「いいの、いいの!読経に身が入らないから」と言った。
 午後、檀用で町内を廻った。町内の数か所、いわゆる沿道のちょっとしたスペースを利用して花壇が設けられている。運転中にわき見は禁物。信号で停車中、必ず目に入ってくるような場所を選んでいるのだろう。季節の花に、酷暑も瞬時に忘れさせてくれる心地よさ。花壇には標札が立てられているところがある。「花そう会」とある。確かこの会は当山(寺)の檀家総代が代表で運営している会。ボランティアで会員100人を超える皆さんが、草花を街のあちらこちらに植えていらっしゃる。美しい花を見る人たちは、励ましや勇気をもらう。そこには言葉を超えた優しさを垣間見る。「花そう会」は、花を通してこころの会話を行っている「話そうかい!」良い会だと思う。

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 今、当り前のように使うことばに「癒し」がある。1980年代に流行したというか、登場したと言ってもよいだろう。上田紀行という大学の先生が言い出しっぺと聞く。上田先生は著書「覚醒のネットワーク」でこの言葉を用いたのが発端とか。それまでは、「癒す」という動詞的な使用に限られていたものが、先生ご専門の文化人類学の観点から発展的に名詞活用をされたのだそうだ。
 町の郊外に突然敷かれた道路。何気なく通り過ぎる人が多い中、辺り一面の「蓮の園」に目を奪われた。これこそ正に「癒し」である。やはり、蓮というのは何にも替え難い説得力を具備している。これに目を留めることによって効果てき面(何に? まあ、いいか…)!このことを「蓮華の渕」と譬える。

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いのちに合掌
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