静岡県富士宮市 | 日蓮宗 妙境山 円恵寺

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「逍遥」住職のお散歩道
Stroll Diary

「逍遥(しょうよう)
たのしみは空暖(あたた)かにうち晴れし 春秋の日に出でありく時        橘曙覧

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 8月恒例「月例講話」があった。暑い最中さなか多くの方にお越しいただいた。
20代から50代の青年僧による法話を聞く会なのだが、回を重ねるたびに聴聞者は増えていく。参加者の年齢層は、60代後半のようにうかがえる。日蓮宗静岡県中部管内180ヶ寺を通じてお集まりいただいているが、中には他宗の方も数名いらっしゃる。
 仏教という広大無辺の教えを伝えるのが宗派(既成教団各宗)ならば、それぞれは、各々の切り口で仏教の入り口を開放している。つまり、仏教はそれほどまでに奥が深く、当然一冊の書を読めばわかるものではないということなのだ。
 年に12回の「月例講話」なのだが、担当する各師は思い思いの内容を吟味して、仏教すなわち行おこないも含めれば『仏道』に親しむヒントを提供させていただいている。しかも一方的な上意下達ではなく、解説聞法げせつもんぼうといい、説く人と聞く人の両者が揃って一座の説教は成立するところがよいのだ。

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 「処暑」ということで、そろそろ暦同様涼しくなってくれることを期待したいのだが、日中は昨日も30度を超える酷暑。朝晩は過ごしやすくはなったのだけれど…。全国的には日照時間があまりにも極小なことから、青物が高騰するとか、いたるところで天変災害が頻発。
 そんな中での、今朝の富士を仰いだ。これを鮮やかとするか否か、受けとめ方にはそれぞれがある。曙染めのごとく、少しずつ夜が明け始める様さまではなく、いささか不気味さを感じさせる日の出前。八大地獄(別に八熱とか八寒地獄ともいう)の一つに紅蓮という表現がある。紅く染まった蓮華、すなわち地獄の苦しみを鮮血を以って譬えることを示すが。朝から、邪曲なことをならべてすみません…。それにしても今日も暑くなりそう。

 今年のお盆も今日でおしまい。
昨日は、地域の年中行事「川施餓鬼」を営んだ。ずいぶん昔からの催しで、年配の参加者の方でも「私等の小さいころからすでにあった」という。私も、幼いころ松明を手にして行列に加わり「カワカンジョーカワナガレー…(川勧請、川流れ)」とみんなと口を揃えて水難横死殉難の慰霊をしたものだ。亡き人の御霊は、海や川に還るといい、また山にとどまるともいう。だから、子供から大人までこうした行事は大切にする。50年前には地域住民が普通に行っていた行事の一つなのである。子どもの頃に目にしたもの、体験したことは子どもながらにも大切にすることを大人から教わった。

 お盆行事に限らず、私たちが当り前にしていること。実は沢山の関わり(縁)があってのことなのだ。慣習として伝えられていること、改善していくことは何とも言い難いが、一切無くしてしまうことだけは避けたい。なぜならば、何かにつけて思いとどまったり、同じ過ちを未然に防げるばかりか、私たちが後世に伝えられる貴重な財産でもあるのだから。
                                                     合掌

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 お盆のお檀家廻り。棚経も佳境に入る。
家庭にはそれぞれの習いがある。あるご婦人は「そのお宅の玄関先で様子がわかる」と仰った。その通りかもしれない。
 年に一度のお盆の行事。菩提寺の向かう先はお仏壇の前だけではない。お宅訪問よろしく玄関からお仏壇の前に通されるまでには何かしら目にする。すると不思議なもので、そのお宅のいろいろが見えてくる。それは、家族のこと、信仰のこと、はたまたご主人や奥さんの考えていることが見え隠れする。そして、ご回向後の歓談の中でも暮らし向きだけでなく、そのお宅の考え方を垣間見る。
 前出のご婦人は、「年一回の一大イベント、ご先祖が後世わたしたちに伝えてくれた信仰のカタチを精一杯護っていきたい」と、今年も娘さんと先祖をお迎えする準備に汗を流した。

 お盆棚経(たなぎょう)に伺って一番うれしかったこと。
一年に一度乃至二度ばかり、お檀家のお宅を訪問させていただく。普段、あまりお話しできないこと。またお宅の様子、たとえば家族の動向や近所のこと等々。さまざまなことを知り得ることができる。
 今日は、久しぶりに感激をした。寺を預かる者として心がけている信仰の在り方を見たからだ。お檀家には常々、信仰の必要性、大切さを説いてはいるもののなかなか思うようにならない(僧職としての力不足を感じること)ことが多い。そんな中でのこと。この家の当主(祖父母)と両親、孫等までが同じ思い(心)で信仰の継承をしていく姿に感動した。
 人間にとって大切なこと、ありがたいことが薄れていく時代。我々大人が、残していかねばならないこと、伝えなければならないこと…、よくよく考えてみたい。                          南無

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 二十四節気『大暑(たいしょ)』に入って、七十二候初候は「桐始めて花を結ぶ」。そして次候が「土潤いて溽(む)し暑し」。もわっとした熱気がまとわりつく様を表す。つづいて、末候に「大雨時行る」とある。正しく夏の雨は時に激しく降るという。このところ、大気変動によって今までになかった大量の雨による被害が頻発している。本当に恐ろしいことだ。

 八月一日。一日は「朔日(さくじつ)」といい、八月は『八朔(はっさく)』といって、この頃に稲の成長状態にある早稲の穂を、お世話になっている方に贈る習慣があったという。田の実の節句ともいわれ、転じて田の実を「頼み」と一般に日頃の感謝を表する日になったということである。

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いのちに合掌
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