「釜締め」goods
2021/12/14
「暮れのお経」をしています。ここ数年衣を着ることなかった弟子が仕事の合間を縫って、お檀家廻りを手伝ってくれることを申し出てくれた。何はともあれ有難いことである。弟子というからには一応僧道を歩んでいます。小学校5年で出家得度をして沙弥(しゃみ:僧侶になる前の段階)になり、僧道林という基本を経て、仏教学や読経の試験も合格しているので、あとは身延山での結界修行を修了すれば日蓮宗僧侶の資格は得れるのです。
そんなことで、暮れの檀家廻りはすべてのお檀家ではないので20日あまりで回りきれる算段をしています。弟子は11月半ばころから仕事休みを返上して、私は主に土曜日曜のお休みに在宅のお宅を伺うことにしています。
さて、例年写真の内容のモノをお檀家にお配りしています。右上から来年の干支寅年の教箋(おしえ)、「めぐみ」寺報、お返し(祝儀・不祝儀包)、暦、そして肝心は中央のお札二種。一つは「法華の角札」もう一つが「お荒神さん」火伏のお札です。「法華の角札」とは、その家の玄関先に貼ることで、あらゆる災難から護ってくれる護符のことです。言い伝えには火災を出さないためのお守りとか。
お札は28日、または30日に正月飾りと同様に古いものと入れ替えます。向こう一年息災であることを念じ、菩提寺で得度したお札となっております。