忍土
2020/09/05
9月に入りました。まだまだ当分暑い日は続くようです。
今月は、秋季彼岸がやってきます。「やってくる」という言葉も若干おかしいのですが、暦の上ではやってくるのです。もう少し専門的に言いますと「彼岸に向かっていく」のであって「やってくる」のではないのです。
「彼岸」とは、「向こう岸」です。インドの言語ではサハー(saha)つまり娑婆しゃばのことであり、意味は「忍土」苦悩に耐える処ということです。もう少し平らに言いますと、お彼岸の7日間くらいは、「せめて心を此の岸(此岸しがん)から彼の岸(彼岸ひがん)へと向けてみませんか?」つまり、コロナ禍中も同様、少しばかり自分の行動を見直していくことで仏さまの心もちに近づけるのではないでしょうか。
このところ毎朝、朝の勤経中にどこからか白鷺が飛んできます。