「ゆ」の境地 2016/11/20 「ゆ」の境地 2016.11.20 田子の浦ゆ うち出てみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪は降りける 山部赤人 山部赤人万葉集に詠んだ歌。古今和歌集との比較も面白が、万葉集にいう「ゆ」の意味を知ってからか霊峰富士の観方が注意深くなった気がする。 これにいう「ゆ」は助詞の一類で、体現となる語の後にくるもの。つまり、田子の浦を通って、少し離れて見たならば「なんとも云えぬ絶景かな!」ということだ。ここは、寺から徒歩10分ほどの西山本門寺に至るポイントです。