見聞触知
2021/11/05
見聞触知
見たり 聞いたり 触れて知ることで皆菩提に近づく(開経偈から)
「たのしみは空暖かにうち晴れし 春秋の日に出でありく時」このブログのコンセプトである『逍遥』とは、気の向くままにあちこちを歩き廻ること。そこに、わたしたちの生き方のヒントをもたらしてくれることが多々ある。日々目にするモノや季節の移ろいうつろいが、ある時何かのきっかけで思いがけない情報を提供してくれるのだ。
富士市岩本の実相寺は、日蓮宗の霊跡本山として多くの人たちが参詣される。寺の上には岩本山公園があり、山門から境内を通り抜けていく人々も多い。今日も小学校の生徒たちが登って行った。日蓮聖人は37歳の時、この寺を訪れ境内の堂宇である「一切経蔵」にお籠りし約2年間を要して救世の書といわれる『立正安国論』の構想をされたという。その折にここから、この景色(写真)を眺めたであろう。向こうにみえるのは伊豆半島。今から770年も前のことである。