安国道場 2021/12/16 御霊跡 富士市岩本の実相寺は日蓮宗霊跡本山の一つ。正面総門の扁額には「安国道場」とある。宗祖日蓮聖人は37歳、当地の一切経蔵に籠り救世の書『立正安国論』の草稿をされる。この「安国」とは平穏な国、そしてその道場ということは国家を平穏に治める寺(道場)であるということの表明であろう。 閲大蔵経 著安国論 総門脇の御宝塔(題目碑)の側面に書かれている文字。「閲大蔵経えつだいぞうきょう」この地で日蓮聖人は2年間を要し、ありとあらゆる経典を閲覧された。「著安国論ちょあんこくろん」その研鑽の結果、国と人々を正す建白書を著したのであった。