欠礼
2021/12/30
欠礼
師走30日
今朝、1本の電話がありました。「年賀欠礼の便りを出せないけれど、どうしたらいい?」二日前に葬儀をされたお宅からの問い合わせです。
これは、どうしようもないでしょう。恐らく年賀状もすでに出されたのではないでしょうか。親戚はもちろん承知していることと思いますが、普段行き来のない方には何かの折にお伝えすればよろしいことではないでしょうか。
また、年始のご挨拶で訪問することは避けた方がいいのでは。ただし仕事上のお付き合い、取引先はこれに当てはまらないでしょう。正月松の内が明けてから、立春にいたるまで間に「寒中見舞い」としてその旨をお知らせすることも一つの礼儀だと拝察します。
しかし、葬儀に関して言えば最近定着しつつある「家族葬」や「小さな葬儀」等々の風潮により肉親の逝去を伝える術が行き届きにくくなっています。さらに不義理をしてしまい返って迷惑をかけるということをお聞きします。
本来の葬儀の目的は、家族や親せきとっては故人の死を悼み冥福を祈ること。そして近隣や知人等、故人が生前中に縁あった多くの方々に広く知らしめるということもその一つであると存じます。
世間(世の中)のこと、時代の傾向と流れ、コロナ禍に便乗して生きている人間の都合が優先されていることに不満を訴えるのは私だけでしょうか…。